ステッキで簡易補助ブレーキ自作方法

自分のブログで紹介したものの転記です。文体の違いはご容赦ください。

完成品比較

簡易補助ブレーキDIY方法

材料

  • ダイソー歩行用ステッキ ¥165
  • コの字型ジョイント金具 ¥393
  • ボルト(10㎜×100㎜) ¥122

              合計:¥680

あと、あったら良いのが先の尖ったカッターと10㎜のドリル。

なーんと、ダイソーのステッキは1500円…ではなく150円なのだ。やっすぅ~

↓購入したもの

↓このステッキが150円
86㎝ある金属製パイプでこの価格は激安! レシートはコーナンだけど中に100均ダイソーが入ってるからで、コーナンで買ったわけではなく、ちゃぁーんとダイソーで購入。同じフロアのコーナンの棚には2000円くらいでしっかりした製品もある。面白いね。

↓ゴムに穴を開ける
ステッキ先端のゴムをこじって外すと底が射的のマトのような滑り止めになっている。真ん中の部分をカッターでくり抜く。使ったのはクラフトカッター。これも100均であります。くり抜くと金属が見えた。なるほど、ステッキの軸がゴムクッションを突き破らないように金属のワッシャーが埋め込まれているんだねー、困ったなー、10㎜ボルトでは太すぎた。通りまへんがね。

対処方法はふたつ。

  1. 穴に通るボルトを使用する
  2. ドリルで穴を広げる

両方ともやってみることにした。

作る人が必ずしもドリルを持ってるわけではないし、DIYが苦手な人もいるからだ。購入して組み立てるだけで使えるものが望ましい。

まず、手持ちの4㎜ボルトにワッシャを入れて引っかかりを作って試すとコの字型ステーの穴より細いためガタが大きく安定しない。ナットを通すとジャストフィットして横のガタは無くなった。左右については多少スライドする方が良いと思えるのでそのまま。

↓ワッシャの後にナットを通して固定
ナットがちょうど良いスペーサーになって穴に沿ってスライドする仕組み。

↓ゴムに突き挿し中から別ナットで固定
厚めのゴム層があるため強く回しても完全に締まり切らない。多少の弾力があったほうが良いからちょうどいい。

↓元通りに差し込めば完成
差し込んだだけで固定されているが、若干のしなりがある状態。ステーは長さ違いタイプがお勧め。ペダルステーの形状をみて、斜め方向から力が掛かっても外れにくいように使えます。


手持ちの4㎜ボルトの長さが5㎝ほどしかなかったのでブレーキに差し込んで強く押すと少ししなるようにガタがでる。軸の中でボルトが斜めになるからだ。これでも充分に使えるが、ガタが気になる人は長いボルトを用意してそのボルトの先端にもナットを足せばステッキの軸の中でグラつくことは少なくなるはず。あるいはボルトにステッキの軸穴サイズまでガムテープなどを巻きボルトが軸内部で遊ばないようにするだけでも改善されるだろう。
(追記:短いボルトだと軸の中で斜めがきつくなり薄い外郭を破損して折れる可能性があります。出来るだけ長いボルトを利用して、その先端のナットは必須とします)

4㎜ボルトはブレーキを押す力くらいでは折れることは無いと思えるので、これでも充分に使用できる。

購入すべき材料 訂正版

  • 4㎜×100㎜程度の長めのボルト
  • ↑に適合するナット×2
  • コの字型ステーの穴にボルトが引っかかる程度のワッシャー(穴の開いた円盤状のもの)
  • 必要に応じてガムテープなどスペースを埋める物

↓加工して10㎜ボルトで固定
私はさらに10㎜ドリルでクッション中穴を広げて、買ってきた10㎜ボルトを差し込んで固定した。さすがに横のガタはほぼなくなった。ちなみにコの字型の内角でステーを支えるため飛び出てるボルトの頭は実際にはさほど気になりません。

ドリルを使う際はあまり強く押し付けないこと。ゴムの中に埋まってるのはただの丸いワッシャーと思われるので刃が噛むとクルクル回って削れない。時間かけて穴を広げてください。
(追記:お持ちの方はリューターで削った方が早いです)

これで完成。総製作費¥700(笑) 

あまりに安くできたのでブログの記事テーマを「お笑いDIY」にしたが、ちゃんと使えます。ボルトやナット、ワッシャーを買い直したりクラフトカッターを買っても1000円でおつりがきますよ。

使用方法

↓こんな感じで使う
(車両は管理人の車両ローバー・ミニ)

↓足元のアップ
本来MTでは使いにくいはずだが、狭いミニの足元でも運転操作は問題なくできた。このミニに関してだけはウイングブレーキより、DIY品の方が着脱などの使い勝手は上だった。

さすがに品質の面では製品版のウイングブレーキには敵わないけど、ブレーキのペダルシャフトに対するロック機構がない反面、差し込むだけと単純明快なのでウイングブレーキが使いにくい車の場合は出番があるかもしれません。補助ブレーキの補助として装備しておきます。

もしロック機構が必要ならステーに沿わして伸ばしたマジックテープで固定すると良いと思います。ボルト穴でテープを貫通させれば強度も保てて簡単に固定できるかと。

今回のダイソーステッキは金属製ですが、激安150円だし強度は不明です。そもそも本来の使い方ではありません。ステッキについてはホームセンターでちゃんとしたのが2000円ほどで売られてます。3つ折り式だったり、伸縮式で長さを変えられたりするので、不安な方はご予算に応じて素材を選んでください。

そうそう、言い忘れたけど、製品版の手押し式の補助ブレーキがあっても本格的な急ブレーキは掛けられません。足の力で踏む教習車のブレーキには敵わないのです。補助ブレーキはあくまでも低速時の速度調節や注意を促すのに使う程度です。必要があればパーキングブレーキを使う(お勧めせんよ)覚悟は常に持っておいてください。

なお、我々教習指導員は補助ブレーキに慣れてますから問題なく使えますが、一般の方はそうではありません。基本的に補助ブレーキは転ばぬ先の杖なのです。普通の車のブレーキと同じようには使えません。
この記事をマネして自作するのは自由ですが、自己責任で使用してください。



↓プリウスに当ててみた
実際には走らせてませんが、奥まったところにペダルがあるため、さすがに狭く使いにくいです。

↓左足が邪魔になりそう。使えそうにも思える気もするけど左足の動きが制約されるのでハンドル操作を邪魔しないようにしてあげてください。

↓スズキMRワゴン
ペーパードライバー教習中に実験的に使わせて貰いました。足元の狭い軽自動車でも左足が邪魔ですがATなので何とか使えます。車によりますかね。

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